不正出血の基礎知識

★不正出血と婦人科疾患

病的な器質性出血を引き起こす疾患には、子宮内膜症子宮筋腫子宮頸がん、性感染症による膣炎等があると言われている。

また、卵巣、子宮、膣自体には問題がなくとも、薬剤の副作用等で出血しやすい傾向がある人は、少しの刺激で血管が切れるので不正出血も起こしやすいので注意が必要だとされる。

不正出血の原因疾患の中でも比較的頻度が高いと言われているのは子宮内膜症子宮筋腫子宮頸がんの3つである。

これらは不正出血だけではなく、無排卵や着床困難など不妊の原因になることがあるため、定期的に検査(超音波エコーなど)をして早めに発見するようにしたい。

子宮内膜症は、本来子宮体部(子宮の1番広い空間)の内壁のみを覆うべき子宮内膜がエストロゲンの異常な働きによって、まったく関係のない卵管、卵巣、その他周辺組織に出来てしまう疾患である。

この場違いな内膜が剥離すると血液がその組織に溜まってしまいうっ血するため、痛みや下腹部の張りが出る。経血の量は過多に傾くことが多い。

色が妙に濃く、塊ができることもある。治療は低用量ピルや漢方薬等処方薬を用いることが多い。

子宮筋腫は子宮の内壁表面に出来るがん性のない腫瘍で、女性の4分の1が罹患すると言われているポピュラーな婦人病のひとつである。

病変が大きい場合は、外科処置をする必要もあるが、現在では内視鏡による手術等体に負担がかかりにくい手法も登場している。

子宮頸がんは不正出血を起こす疾患の中で、最も警戒すべき疾患だと言われている。尖圭コンジローマ(いぼ状の病変ができる性器感染症)と同じウイルスが引き起こすとされ、予防のためのワクチンも開発されている。

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