排卵

排卵の基礎知識

排卵とは

排卵とは、女性の卵巣から毎月周期的に卵子が放出されることを言います。

女性は一生のうちに約400回ほどの排卵を繰り返しますが、放出された卵子は月経となって体外に排出されます。

月経の周期はおよそ28に程度で繰り返されますが、様々な条件で月経の周期が狂うこともあります。

月経となって、卵子が放出されるとすぐに卵巣では、新たな卵胞を形成する準備が始まります。

卵胞は毎月15~20個ほど形成されると言われていますが、この中の1つだけが、下垂体前葉から分泌された卵胞ホルモンによって成長していきます。

この成長した卵胞を主席卵胞、あるいは成熟卵胞ともいいますが、主席卵胞は徐々に卵巣まで移動します。

主席卵胞は、卵胞ホルモンをたくさん分泌することで子宮内膜を厚くし、精子が通りやすくする働きをしますが、他の卵胞はそのまま死んでしまいます。

排卵により放出された卵子は、卵管をとおり子宮内へと入っていきます。

この過程で、精子と結びつくと受精が完了し、子宮の中に着床することが出来れば妊娠ということになります。

このように、妊娠するためにはなくてはならいのが排卵です。

排卵に伴う生理ですが、生理が始まる年齢は個人差があり、そして年々低年齢化しています。

昔は初めての生理、初潮がみられるとお赤飯を炊いてお祝いしたものです。

今の子は情報が早く生理のことについても親が教育をするまえに色々耳にしています。

学校でも初経教育がありますが、主に体の仕組みのことについて行われます。

正しい初経教育は親の口からしっかり愛情をもって伝えてあげたいものです。

排卵日にはどんな症状が起きる

赤ちゃんを産む準備のために、女性の体の中で本人も知らない間に起こっているのが排卵です。

排卵日には色々な症状が出る人もいれば出ない人もいます。

また、排卵のために起こった症状でも他の原因からきていると思ってしまっていることもあるかもしれません。

気を付けていると、排卵日になると起こる症状があります。

それは「おりもの」なのですが、排卵日を境におりものの状態が微妙に変化します。

しかし、これは「排卵日」に出る変化なので、この状態のおりものがでたときは、既に排卵が終わっているようです。

排卵日に出るおりものの多くは、卵白のような透明感のあるタイプで、強い粘々した状態で伸びる感じです。

排卵日ではないときのおりものは水に溶けて、
乳白色をしていることが多いのですが、これも個人差があって一概には言えないものがあります。

多くは1.日、あるいは2日出るそうですが、量が少ないとわからないまま過ぎる人も多いことでしょう。

卵胞が大きくなって放出される時に多少の痛みを感じる人もいますが、チクチクと痛んだりするようです。

また、排卵日には唾液の粘り気も強くなるそうですが、これも個人差がありますし、感じる人は少ないと思います。

排卵の際にも出血をする人もいます。

「中間出血」と呼ばれる出血ですが、これはある人もいますし、まったく経験しない人もいます。

私もありましたが、生理とは全く関係ないときに突然出血があり、
てっきり癌?と思ってあまりの驚きで暫くはトイレから出られませんでした。

やっとの思いでトイレから出て友人に電話したらそれは中間出血というもので別に心配することはないと言われてほっとしました。

その友人もやはり、中間出血があった時はショックでトイレから出られなかったそうです。

あまりにもトイレから出てこないので、ご主人に「どうしたんだ?」と、声をかけられ病院に言ったら中間出血ということでした。

中間出血を知らない人も多いので、癌と間違えてショックを受ける人は多いようです。

無排卵月経とは

通常生理の順調な人排卵が行われて、そして生理が来ますが、生理が順調にきていても排卵がない場合もあります。

排卵があるかないかは基礎体温から知ることが出来ますが、これは将来不妊にもつながる排卵の障害です。

この原因は、通常は女性ホルモンのひとつエストロゲンの分泌は保たれていますが、
エストロゲンのみで育った子宮の内膜が支える力を失って出血すると言われています。

通常は、不妊治療ではない限り排卵を起こす治療はあまりおこなわれませんし、そもそも、排卵がないということに気が付く人は少ないです。

しかし排卵がないことに気が付いたら、将来赤ちゃんが欲しいときのことを考えて漢方薬でも治療や生活の改善で治療することをお勧めします。

排卵がないと妊娠はできません。

しかし、生理のたびに無排卵かというとそうでありませんから、まだ赤ちゃんを望んでいない人は避妊をする必要があります。

整理不順な人の多くは排卵に障害があることが考えられます。

また、生理が来ない女性もいます。元々何らかの体に異常がある場合もありますし、高校生や大学生など激しい運動の繰り返しのために生理がこないのです。

20年ほど前、当時大学生だった柔道のある選手が激しい練習のために生理が来ないと聞きました。しかし、その選手も結婚して可愛い赤ちゃんが授かっています。

自然に治ったのか、治療での結果治ったのかその後のことはわかりませんが、その選手のように激しい運動をしなくても、
心理的不安やその他もろもろの条件で生理が狂ったり止まったりと、女性の体は微妙で複雑です。

無排卵月経の治療

微妙で繊細な女性の体は、排卵にも月経にも様々な異常や不思議なことが起こります。

生理のトラブルも、普通は1週間ほどあるのに、1~2日しかない異常に生理期間の短い【過短月経】があります。

この場合は無排卵性月経が疑われます。それとは反対に、生理が8日以上、しかもだらだらと続く【過長月経】があります。

少量の出血が10日以上続くケースでは無排卵の可能性が大きいといいます。

その他、通常は28日程度の生理の周期が39日以上続く
【稀発月経】

ナプキンとタンポンの両方をつかっても間に合わないほど出血の量が多い
【過多月経】

また、いつ生理がきたのか自分でも気が付かないほど出血の量が少ない
【過少月経】

など、生理の異常はたくさんあります。

そしてこれらの生理の異常のほとんどが無排卵の障害が原因していると言います。

なので、生理の異常を「体調がちょっとすぐれないのが原因かも?」と軽く考えないで、気を付けて様子を見ていてください。

無排卵は不妊になる可能性が大きいのですが、多くはいざ赤ちゃんが欲しくなっても妊娠しない時、不妊治療で行われます。

無排卵と気が付いたら将来赤ちゃんが欲しくなったときに備えて治療を始める人もいます。

無排卵かどうかは、上記のようなな生理の異常が見られたら、基礎体温を計ってつけることで無排卵かどうかがわかります。

無排卵の治療は、婦人科へ行くほか漢方薬で治す人、そして体調管理で治す人もいますが、いずれも自分での治療では難しく専門の機関が行った方がいいようです。

排卵障害とは

排卵障害とは、何らかの原因で卵子が充分に育たたないため、毎月の排卵に異常がおこり順調に排卵されないことを排卵障害といいます。

排卵障害重くなると、全く排卵が行なわれなくなる無排卵症となる恐れがあります。

無排卵になると、過短月経や、過長月経、稀発月経、過多月経、過少月経などの月経の異常となって現れます。

排卵障害の種類には
【下垂体性排卵障害】
【視床下部性排卵障害】
【多嚢胞性卵巣症候群】
【黄体無破裂卵胞症候群】
【黄体機能不全】
【無排卵】など、
多数の種類があるのが特徴です。

排卵障害の原因の1番多いのは、女性ホルモン剤の服用などによる視床下部の問題によるもので、機能的失調やストレスや肥満及び体重減少などが原因となっておこります。

また、原因が下垂体にあるケースでは、性腺刺激ホルモン他のホルモンの分泌異常による下垂体機能不全によって起こります。

また、下垂体に腫瘍がある場合や薬の副作用などによっても排卵障害が起こります。

その他、多嚢胞性卵巣症候群は、40歳未満で月経が止まってしまう早期閉経などの排卵障害になることもあります。

これら排卵障害の検査には、基礎体温測定、ホルモン検査、超音波検査などがあります。

多嚢胞性卵巣症候群の可能性が疑われるものには、黄体化ホルモンだけが異常に高いケースがあります。

黄体化ホルモンと卵胞刺激ホルモンの分泌が低下している人は視床下部や下垂体に問題があると思われます。

また、卵巣の働きが悪くても黄体化ホルモンと卵胞刺激ホルモンの値が高くなり、卵巣機能の低下を招き最終的に排卵障害となります。

いずれも早期の発見と治療が大切です。

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