排卵

排卵のトラブル

ホルモン分泌がうまくいかない

排卵のトラブルに「ホルモン分泌がうまくいかない」というのがあります。

これは、ストレスや甲状腺機能障害などの働きの影響によるもので、排卵を促すホルモンがうまく分泌されないためにおこります。

卵巣のトラブルは無排卵が多く、不妊に繋がっているケースが多くあります。

女性不妊の原因としては卵管の障害がそれ以上におよそ20~50%という高い割合で占めています。

このケースでは、排卵がない「排卵障害」と、排卵はあっても黄体の働きが低下している「黄体機能不全」とがあります。

この二つを合わせて「卵巣性不妊」とよんでいます。

不妊の治療の際には主に「排卵誘発剤」という薬を投与して排卵を促すという方法がとられます。

卵巣から分泌されるエストロゲンという卵巣ホルモンが、卵子を成熟させて妊娠を可能にします。

エストロゲンの分泌をコントロールするのは、脳の下垂体から出される卵胞刺激ホルモンの働きです。

さらに、この卵胞刺激ホルモンをコントロールしているのが、性腺刺激ホルモン放出ホルモンと呼ばれるホルモンです。

これらのホルモンがスムーズに影響し合わないとよい排卵ができません。

結果、不妊へと繋がってしまいます。

この治療をする「排卵誘発剤」は、時には多胎になる可能性が大きくあります。

双子なら母体にもそれほど負担がかからないので問題がないのですが、三つ子や五つ子などになるともなると、母体の負担や育てる負担の大きさを考えると、間引くかどうかの切ない選択が迫られます。

卵巣の働きの低下

排卵のトラブルの一つに「卵巣の働きの低下」というのがあります。

これは加齢などで卵巣の働きが落ちて起こります。

この場合の不妊治療には、「排卵誘発剤」の治療薬の投与行い卵巣の働きを促します。

年令が高くなると妊娠率がさがしますし、妊娠高血圧症候群他の病気にかかる割合がたかくなります。

そして、ダウン症候群などの染色体に異常がある赤ちゃんが生まれやすく、その後の子育てが大変になります。

また、高齢になると流産の可能性も高くなります。

高齢になるほど妊娠率も下がり、20代での不妊の割合は少数ですが、40代を超えると不妊の割合が60%以上という高い数字になります。

現代は医学が損保していて医療の力で、このように加齢で卵巣の働きが低下していても妊娠を可能にします。

多くの有名人や芸能人の高齢出産も聞かれますが、しかし、高齢出産は母子ともにリスクが高まります。

ときには乗り越えられないほどのリスクになる可能性もあります。

母体への影響も大きく、妊娠中は若い人でも血圧が高くなったり、尿にタンパクが出るなどの妊娠高血圧症候群にかかりやすいものですが、高齢出産ではさらにかかる率が高まり、お産の際には帝王切開になることも多くなります。

高齢になると卵巣の働きも弱くなり、血管にも弾力がなくなります。

高齢出産のリスクも個人差が大きく、一概に言えませんし、それぞれ事情があるとは思いますが、できれば母体が健全なうちの若い出産が望まれます。特に初産は若いうちが望まれます。

卵巣の表面の異常

排卵のトラブルのひとつである「卵巣の表面の異常」は、卵巣の表面の皮が硬すぎて排卵ができないという理由によるものです。

この場合の不妊治療にも「排卵誘発剤」という薬を使用して排卵を促します。

また、卵巣内や卵巣の周辺に子宮内膜症の秒的変化が起こっていて卵胞ができない場合があります。

子宮内膜症とは、子宮内膜が何らかの異変により、卵管や卵巣腹腔など、本来の子宮内腔以外の場所へ飛び出してしまい、そこに定着してしまうという病気です。

そして、本来の子宮の内腔でない場所で、増殖と剥離を繰り返します。

卵巣の近くにこのような異常があると卵胞ができませんし、できる可能性が低くなります。

また、卵管采の形や場所に問題がある他周囲と癒着していると卵子を救うことが不可能になります。

このような原因での不妊は通常の不妊治療では難しく体外受精などの方法がとられます。

ただ、体外受精に関しては未だに偏見を持っている人も多く、体外受精した人の悩みになっています。

なので、体外受精を公表しない人も多く、
偏見を持っている人がいると子供が辛い思いをすることを考えてあえて公表しない人が多いですし、公表する必要もないでしょう。

しかし、その子に隠していて、心無い大人や周りの人から体外受精のことを聞かされて傷つくよりも、頃合いを見て親の口から正しく子供に伝えたいという親もいます。

関係ない大人が、その子に体外受精ということを伝えるようなことは絶対にやってはいけないことだと言えます。

黄体ホルモンの分泌の影響

黄体形成ホルモンとは、排卵をするためのホルモンです。

黄体機能不全で黄体が正常はたらいていないと、黄体形成ホルモンの分泌量も減ってしまいます。

成熟した卵子が放出されるだけでは妊娠に繋がりません。

通常排卵をすると、黄体ホルモンが分泌されるようになります。

卵子が飛び出した後、卵子を包んでいた卵胞は黄体になって黄体ホルモンとエストロゲンを形成し受精卵を迎える準備を始めるようになるのですが、
黄体ホルモンの分泌が不十分だと、基礎体温の高温相が続かず受精卵がうまく着床できません。

その結果不妊の原因となってしまいます。

この黄体ホルモンが不足している場合は不妊治療では黄体ホルモンを補充します。

黄体ホルモンが充分に働いている子宮内膜は、着床した胚の成長をしっかり支えてくれます。

黄体ホルモンが不足していると子宮内膜が着床するために充分な厚さや状態を維持できません。

黄体ホルモンを補充して、子宮内膜の状態を良くして着床しやすい状態にするのです。

ある女性は、この黄体ホルモンを補充しての不妊治療でめでたく妊娠出産をしましたが、その人の話によると、
黄体機能不全の場合着床しても維持をするのが難しかったり、卵子の質の悪さで黄体ホルモンの分泌が悪くなると医師に言われたそうです。

そのため、排卵が正常にある場合でも排卵誘発剤を使用して卵子の質を良くして、黄体ホルモンの薬で補充したそうです。

誘発剤も軽いものから色々あり、状態をみながら調整していくそうです。

卵胞から卵がとびださない

不妊の原因ともなる排卵のトラブルには「卵胞から卵がとびださない」というものがあります。

卵胞とは、卵が入っている袋ですが、何らかの原因で卵胞から卵が飛び出せないで排卵ができないのです。

この場合の不妊治療には膣から針を通して卵巣に穴をあけるなどの方法がとられます。

排卵とは、卵巣内で育った卵胞から卵子が出ることを言います。

卵胞から飛び出た卵子は、その後卵管采に留まり、卵管の内部で精子と受精して子宮内で着床するという経過を辿ります。

ところが、卵子が排卵されても精子と出会合えないとか、受精しても子宮にたどり着けないと妊娠することができません。

このように物理的障害で妊娠できないことを「ピックアップ障害」と呼んでいます。

卵管を開通させる手術を行うか、体外で受精して子宮に戻すと妊娠する可能性が高いので、体外受精となるのですが、技術的には体外受精の方が簡単なようです。

一般に、結婚して2年間たっても妊娠しなければ不妊症と診断されるようです。

最近は結婚する年齢も高くなっていることもあり、結婚してなかなか妊娠しないようなら早めに受診することをお勧めします。

年と共に妊娠率が下がりますから、治療や検査は早めの方が良いでしょう。

ちなみに、不妊治療で成功する割合は
「人工授精・25% 」
「体外受精・45%」
「顕微授精・25%」と言われています。

体外受精の費用は、その病院によっても、地域によっても差があり一概には言えないのですが、30万円前後が多いようです。

この治療を受ける前に治療についての詳しいことや治療費についてもしっかり説明を受けることをお勧めします。

ブロラクチンの多過ぎ

不妊にさせてしまう排卵のトラブルのひとつに「ブロラクチンの多過ぎ」というのがあります。

プロラクチはホルモンのひとつで、乳汁を分泌させる働きをするホルモンであり、必要なホルモンなのですが、量が多すぎると、生理がないとか、排卵がない、あるいは排卵を妨げて不妊にしてしまうのです。

ブロラクチンの分泌が多すぎる原因には、脳の下垂体に大きな腫瘍が出来ていることが考えられます。腫瘍は良性のことが多く、悪性は稀で、絶対的に女性に多い病気です。

この治療には、手術で取り除方法や、治療薬でホルモンの状態を正常に戻すなどの方法が取られます。

ブロラクチンの多過ぎが原因の排卵障害は、排卵障害の10%~20%を占めているといいます。

このプロラクチンは無精卵月経などをおこしますが、不妊治療の場合は治療をしますが、この原因となる腫瘍も悪性の物ではなく、放っておくと消えてしまうことが多く、不妊治療以外はあまり治療はしません。

この病気は、流産をした後とか、人工妊娠中絶を受けた後、そして、脳下垂体に腫瘍がある場合の他にも、胃潰瘍の治療をうけているときとか、精神科で服薬治療を受けている場合に起きるようですが、原因が不明な場合がかなり多いようです。

ちなみに、プロラクチンの値は正常な不妊症に女性に、プロラクチンの薬を与えるとかなりの確率で妊娠すると言われています。

この治療薬を使って妊娠した場合は、下垂体腫瘍の方を除けば妊娠したら薬を中断するようです。下垂体腫瘍の人が服用を続けても胎児に影響はないとされています。

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