乳管内乳頭腫(にゅうかんないにゅうとうしゅ)
乳管内に、乳頭状の構造をもった数mmから1cm程度の良性のしこりができる病気です。
乳頭から血液や黄色がかった分泌物がでます。
乳房をさわってもしこりを感じることは少なく、痛みもありません。
原因としては、はっきりとした原因はわかっ ていませんが、女性ホルモンがなんらかの影響を与えて、乳管の上皮が増殖してしこりをつくると考えられています。
治療は、乳がんとの鑑別が重要で、乳頭からの分泌物の細胞診や乳管造影、乳管内視鏡検査などで判断します。
診断結果ががんでなければ、手術をせずに経過を観察します。
手術を行う場合は、乳管内視鏡を用いてかんたんに除去できますが、範囲が広い場合は病変を含むまわりの乳房も部分的に取り除きます。
乳頭から分泌物がでる症状は、乳管内乳頭腫か乳がん、下垂体ホルモン異常であるかの見分けがつきにくいため、検査を受けてきちんと診断してもらいましょう。