婦人科の病気

卵巣のう腫(らんそうのうしゅ)

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卵巣の中に分泌物や脂肪がたまって良性の袋状の腫瘍ができる病気です。

卵巣はさまざまな腫瘍ができる臓器ですが、このうち、卵巣腫瘍にたまる中身の形状によって、つぎの4つに分かれます。

漿液性のう腫
中身は薄黄色で透明のサラサラした液体です。多くは片側の卵巣にのみ発生します。

粘液性のう腫
ムチンと呼ばれるどろっとした卵の白身のような粘液がたまります。

皮様のう腫
脂肪や髪の毛、歯などの成分がたまります。両側の卵巣にできることがあります。

チョコレートのう腫
卵巣に血液がたまったものです。子宮内膜症が卵巣に発生することで起こります。

初期では、自覚症状がほとんどありません。

大きくなると、下腹部がふくれて張っている感じがしますが、ふつうはかなり大きくなってもまったく気づきません。

おなかが膨らんできて、太ったかなと思う人が多いようです。

若くても1~2年に1度は超音波検査を受けて、卵巣が腫れていないか確認しましょう。

はっきりした原因はわかっていません。

治療としては、のう腫が小さく良性であることが明らかな場合は、3ヵ月~6ヵ月ごとに定期的に検査をして、経過をみます。

のう腫の大きさが5~6cmを超えるものは、手術か腹腔鏡でのう腫を摘出します。

片方の卵巣を摘出しても妊娠はできますが、腫瘍の部分のみをとり、極力両側の卵巣を残すようにします。

卵巣のう腫のために大きくなった卵巣は、卵巣が根元からねじれてしまうことがあります。

これを「卵巣のう腫の茎捻転」といい、卵巣にうっ血が起こり、下腹部のはげしい痛みや吐き気・嘔吐が起こり、ときにはショック状態におちいることがあります。

なお、のう腫が良性と思われていてもまれに悪性になることもあるので、半年に一度の検診は欠かさずに。

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