子宮内膜増殖症(しきゅうないまくぞうしょくしょう)
子宮内膜が異常に厚くなり、月経血量が増え、ときにひどい月経痛や貧血をともないます。
子宮内膜増殖症は、
①単純性子宮内膜増殖症
②混合件子宮内膜増殖症
③異型子宮内膜増殖症の3つのタイプに分かれます。
このうち③異型内膜増殖症は、子宮体がんの0期(前がん状態)と考えられています。
とくに閉経後には、高い確率で子宮体がんに移行します。
症状は、月経量が多く、月経のときに血のかたまりがでたりします。
また、月経時以外に不正出血がみられることもあります。
原因としては、
女性ホルモンのバランスにかたよりがあると、月経時に子宮内膜がきれいにはがされずに、厚いまま波うってきます。
これが何重にも重なると、子宮内膜ポリープや子宮体がんになる可能性がでてきます。
治療は、①単純性子宮内膜増殖症②混合性子宮内膜増殖症のタイプは、低用量ピルの使用や黄体ホルモン療法によって治療したり、子宮内膜の掻昶手術が行われることもあります。
ただし、ごく軽症の場合には、自然に消失することもあり、経過観察にとどめることもあります。
③異型子宮内膜増殖症は、年齢によっては子宮全摘出が行われます。
最近、月経不順の若い女件にも増えていますので、年に。
度は婦人科受診をして、超音波検香で子宮内膜の厚さをみてもらったり、ポリープや異型細胞がないか、検査しておきましょう。