
排卵と妊娠
目次
妊娠しやすい日
排卵と妊娠の関係はおおありですが、排卵日=妊娠しやすい日とは限らないようで、一番妊娠しやすいのは、卵子の鮮度が良いときに精子と出会った時だといいます。
精子の寿命は平均的には、3~5日ですが人によっては2日の人もいれば1週間持つ人もいます。
しかし、1週間たった精子よりも新しい精子の方が当然受精能力が優れています。
卵子の移動速度にも個人差があり、元気のいい精子は射精後1時間もしないで卵管までたどり着きますが遅い精子は6時間も経ってしまえば卵子の老化が進行していて妊娠ができにくくなります。
このように精子の速度が遅い場合は、排卵の当日か、1日後あたりが1番妊娠しやすい日といえます。
問題は、老化した精子と卵子は流産の原因にもなる可能性があると言われていることです。
老化した精子と卵子が受精したときに、染色体異常などが起これば流産の可能性が出てきます。
この話を聞いて思い出すのは、私が昔流産をしたときのことですが、
先生に「流産の原因はなんでしょうか?」と聞いたところ
「流産するのはほとんどの場合、妊娠した瞬間に決まる」ということでした。
こういうことだったのかと、今更ながら思います。
よく、体を冷やすと流産をするとか、柿は体を冷やすので妊娠しているときに食べると流産をするとも言われます。
しかし、寒風の池に落ちた妊婦さんが流産をしなかったことなどを考えると、多くの流産の原因は、卵子と精子の鮮度の原因の他の理由にしても受精した瞬間に決まるような気がします。
排卵から着床までの日数
着床とは、精子の核と卵子の核が融合して受精が完了して、様々な段階を経て母体としっかり結びつくことを言います。
排卵から着床までの期間はおおよそ7日~11日程度と言われています。
受精卵は幾つもの細胞の分裂を繰り返しながら発育し、およそ48時間かけて子宮に辿り着きます。
そして子宮内膜に取り付き、次第に母胎と結びつき着床します。
こうした受精卵の動きに合わせ、子宮の内膜は卵巣からのホルモンの働きで柔らかく、厚く受精卵が居心地が良くなるようにと万全な受け入れ態勢で辿りついた受精卵を受け入れます。
受精卵が母体に辿りつき、着床して初めて「妊娠」となります。
受精卵が着床に失敗すれば妊娠は望めません。
このように、女性の体内で壮絶なドラマが行われて、勝ち残った受精卵だけがめでたく妊娠するのです。
妊娠しない場合は、排卵から12~16日後に生理が始まります。
なかには、子宮ではなく子宮の外に着床してしまうケースがあります。
これが放置すると生命にまでかかわる危険な状態になる「子宮外妊娠」と呼ばれるものですが、どうして子宮以外の場所に着床してしまうのかは、現在の医学ではまだ解明されていません。
生理が止まると妊娠の有無を確認したいものですが、初期胎盤から分泌される特有のホルモンの検出でわかります。
これは少量の尿で検査をしますが妊娠の有無は簡単に判定できます。
また、薬局で妊娠検査薬を買って自分で調べることもできますが、医療機関へ受診したほうがより確実です。
妊娠しやすい体づくり・食生活
現代の不妊の女性が増えたのも、環境が原因や、性交渉の低年齢化他様々な原因があるにしても、1番は妊娠しやすい体作りだと思います。
丈夫な体なくしては正常な妊娠も、丈夫な赤ちゃんを産むことも望めません。
妊娠しやすい体質作りにはバランスの良い栄養が欠かせません。
食べたいものだけ、それも栄養価は二の次三の次のファッション感覚の食事などの若い子を見ていれば、とても健康のことを考えているようには見えません。
私たちが健康で、はつらつとした暮らしを送るためにはバランスの良い栄養は不可欠です。
そのため栄養素が不足すると、疲れやすくなったり風邪をひきやすくなったりしてしまいます。
そればかりでなく、生体機能の乱れも生じ、ホルモンのバランスも崩れます。
妊娠にはホルモンのバランスも大きく影響してくるのですから、栄養が悪いうえホルモンのバランスが崩れていたのでは、妊娠どころか病気になってしまいます。
不妊症もまた、栄養素の不足が招く症状の一つであるとも考えられます。
生殖機能の働きを正常にして、妊娠しやすい体質にするためには、栄養バランスを整えることから始めましょう。
現代の女性が妊娠できにくくなっている原因に環境ホルモンの影響が指摘されています。
不妊の女性が増えた原因には、まだ正式に特定されていなせんが、大気汚染やインスタント食品などの食品に含まれる保存量や着色物質そしてポリ袋やプラスチック容器です。
これらの化学物質は、人間の生殖機能にも大きな被害をもたらすと言われています。
環境ホルモン他、個人の力では如何しようもないものがありますが、せめてバランスの良い食事を心がけて、自分の健康は自分で守りましょう。
そのことが妊娠しやすい体作りに直結しているのです。
妊娠しやすい体づくり・睡眠
人間が本来持っている体の機能を発揮させるには、食事の他リズムのある生活が大切です。
特に睡眠のリズムは妊娠にも大きく影響してきます。
体内時計が狂うと、体の調子がおかしくなるように、生活のリズムが狂うと、生殖機能の働きも乱れを生じます。
私たちが想像している以上に睡眠の影響は大きいようです。
卵巣を良好な状態に育てて排卵させるのは、規則的な生理の周期です。
生理の周期に限らず、人間の体の様々な機能は、決まったリズムやサイクルで活動と休息とを繰り返しています。
とくに眠りがそうですが「眠り」と「目覚め」を1日単位で繰り返しています。
心臓は、全身に血液を送り出す心臓の動きは、1分間に60~80回と秒単位血液を送り出すことを繰り返しています。
これが、周期であり生体リズムです。
この「生体リズム」は規則正しく、決まったリズムを繰り返しますが、
規則正しく繰り返すのは、私たち人間の体には、生まれながらにして時を刻「"体内時計」が備わっているからです。
しかし、この体内時計は、さまざまな影響を受けると狂いが生じます。
体内時計が狂うと生理の周期も乱れをはじめ、様々な体の不調の根本原因になってしまうのです。
この体内時計の乱れを直すのは、朝の時間帯に日光を浴びることと、決まった時間に食事をとること、適度な運動と、早寝早起きで解消されます。
また、妊娠に不可欠な女性ホルモンは、睡眠中に70%が分泌されると言います。
質の良い睡眠を規則正しく取ることで妊娠しやすい体作りをすることができます。
妊娠しやすい体づくり・運動
健康な体作りには適度な運動が欠かせませんが、妊娠しやすい体作りにも運動が欠かせません。
生活習慣病他色々な病気の多くが長年の運動不足が影響しています。太古の昔から人間は狩りをしたり農耕をしたり体を動かしてきました。
ところが現代の生活では、多くの人があまり体を動かさないですむ生活になってしまっています。
これは、人間の体に取って本来あるべき姿ではありません。
そのうえに高カロリーの美味しいものを食べるのですから、健康的な生活とは真逆な生活と言っていいでしょう。これでは体が悲鳴を上げて病気になるのも無理がありません。
日々の適度な運動はホルモンも分泌を活性化させたり、体の機能を良くする他、自律神経を安定させる働きをします。
生命を維持して健康な体にしてくれると同時に、生殖機能の働きもたかめてくれ、妊娠しやすい体をつくってくれます。
運動は適度がポイントです。
激しい運動は逆効果になることもありますし、激しい運動は老化を早めるとさえ言われています。
生殖機能も、激しい運動は生理の周期を狂わせたり、時には生理が止まることさえあります。
簡単な運動でいいのです。毎日続けてけることをお勧めします。
今は多くの人が健康に関心を持ち、ウオキーングをする人が増えてきましたが、歩くことはいいことづくめです。
体の調子を整え、足を丈夫にし、ストレスを発散し、血行もよくしてくれます。
気を付けたいのはダラダラ歩くことです。
ながら運動はあまり価値がないと言われているように、お友達と楽しくおしゃべりをしながらというのは、それほど健康効果があがりません。
ぜひ、一生懸命に歩いてください。そして歩くときは手を大きく振ると肩こりも解消してくれます。
妊娠の可能性を大きくする性生活
不妊症の治療では、色々な方法で排卵日を割り出して、妊娠しやすい日やタイミングを選んでいます。
しかし、妊娠の可能性を一番大きくするのは性生活です。
健康な若い男女が妊娠しやすい日やタイミングを選んでセックスをしても確率は20%だと言います。
それよりも数多くセックスをした方が確立があがるのは確かです。
なかには回数を多くすると精液が薄くなるなどと、とんでもないカン違いをしている人もいるようですが、それは間違いです。
結婚生活も長くなったり、妊娠をするために日を選んで行う性生活では、気持ちが盛り上がるでしょうか。
妊娠には自然な盛り上がりが大切です。
タイミング指導の弊害は、セックスの回数を減らし、セックスを義務化させてしまいます。
回数を減らしたのでは、確実に妊娠の確率が下がります。
男性の体だって、医師の指示通りには動いてくれません。
それどころかプレッシャーで、セックスが出来なくなった男性さえいます。
こんな大きな弊害があるでしょうか。
自然な欲求の高まりを大切にするのが大事です。
それは、女性の体は妊娠しやすい時期に性欲が高まるようにできているからです。
その時の成功が一番妊娠する確率が高くなるのです。
このことはアメリカで実際に行われた試験で証明されています。
排卵日やタイミングに神経質になるよりも自然な欲求に任せた方が妊娠の確率が上がるのです。
「その日だけ」のセックスにこだわって回数を減らしたのでは、益々妊娠から遠ざかってしまいます。
妊娠の邪魔をするストレス
ストレスは女性ホルモンの分泌を悪くして、妊娠しにくくなります。女性はストレスがあると性欲も起きないものです。
そんなときの成功はあまり妊娠が望めません。
ストレスは脳に直接影響を与えますが、強いストレス状態に長く続くと、脳にある視床下部はその状態から体を守るための対応に追われ、大事な生殖ホルモン分泌の司令まで手が回らなくなります。
その結果ホルモンの分泌のバランスを崩し、生理が遅れるというという排卵障害をおこしてしまいます。
このような状態で妊娠するのはむりです。
ストレスが妊娠の可能性を下げるのは、アメリカの国立会陰性研究所の唾液中のストレスマーカー物質調査結果からも明らかになっています。
しかし、ストレスが妊娠の邪魔をするとわかっても、簡単にストレスを取り去るのはこんなんです。
しかし、少しでも軽くする方法はあります。
例えば違う環境に自分をおいてみるなどです。
映画館に行くのもいいでしょうし、綺麗な景色のところに行くとか、星空を眺めるとか、何も考えずに雑踏の中に身を置いてみるのもいいでしょう。
そして運動もお勧めです。
散歩をしてみるとか、深呼吸をしてみるとか、音楽を聴くとか美味しいスイーツを食べるなどなど、あらゆるものを試してみてください。
「ストレスを解消するぞ!」と思った瞬間からあなたはストレス解消に向かって歩き始めていることになるのです。
どっぷり漬かったままが一番いけません。それではストレスからいつまでたっても抜け出せません。
それから、面白いのは真っ赤なパンツをはいてみてください。
真っ赤なパンツはイライラ、冷え性、腰痛に効果的です。
赤は元気が出る色です。還暦のお祝いのちゃんちゃんこが赤いのもそのためです。
昔の女性が赤い腰巻を付けたのも元気が出るようにするためです。
腰紐がピンクや赤や、やたら明るい色が多いのも、人の目に触れないところに元気が出る色を使っていたからです。
赤を見てやたら興奮するのが闘牛士です。牛も人間も赤を見ると元気が出るのです。
お試しください!