生理不順

生理不順の対策とホームケア

生活習慣の見直しをする

女性にとって月経の状態は自らの健康状態を知るひとつの指標である。

普段どのような生活をしているかによって生理の重い軽い、周期などが変わってくることもあると言われているのでおかしいなと思ったら、自分がどのような生活をしているかを考えてみるといい。

因みに、二十代女性で事務作業程度の生活強度の人は、一日の摂取カロリーの目安が千八百キロカロリーだと言われている。

一般的なショートケーキ(但しメーカーによって栄養価がことなる)が二百五十キロカロリー程度の熱量なので、七個と少し分である。一日に必要な水の量は約二千三百ミリリットルほどだと言われており、その約半分を飲料水として取る必要がある。

睡眠時間は七、八時間が理想だと言われている。ただしこれらのデーターはあくまでも統計学的な数値でしかなく、個人の体質や、生活状況によって実現可能な目標値がことなるのは当たり前である。

しかし、現在生理不順がある状態で、これらの理想の値から自分の生活があまりにもかけ離れている場合には、摂食もしくはその逆、休養時間の確保、運動等対策を取る必要が出てくることもある。

詳しくは医師など専門家と相談していただきたい。なお、睡眠時間がなかなか取れない人は昼休憩などを利用して十五分ほどの午睡を取る習慣を持つと消耗が抑えられると言われている。

アイマスクとブランケットもしくはショールを持ち歩くと便利である。

運動に関しては子宮などを支える骨盤底筋を鍛えるストレッチをすると子宮内の緊張が取れ月経痛などが軽くなると言われている。

栄養と睡眠の効果

生理が月に何回も来る人もしくは不正出血がある人の中には、貧血に悩む人もおられるだろう。

別項「生理はデトックス」の中で生理は排泄だと書いた。

月に何度も生理が来る周期の短い月経先期の人の中には体に余分な熱が溜まりすぎて月経で余分なものを捨てている人と、
体力が無く血を止める力がないために何度も生理が来てしまう人、
また、子宮周辺の血のめぐりが悪く溢れる形で経血が出てしまう人がいると言われている。

身体の外に何かを出すと言う行為は、体力を消耗する。

身体の中にある熱も月経とともに出て行ってしまうことがあるので、疲れたりむくみやすくなったりしてしまう。

一回の量が少なくとも、出血が止まらない、何度も起きると言った状態では慢性的な鉄欠乏性貧血にもなりかねない。

そこで必要になってくるのが十分な栄養の摂取と正しい休息だ。

栄養と言っても、貧血だから鉄剤を飲めばよいと言うことではなく、その吸収を助けるビタミンなど他の栄養素もまんべんなく摂取することを心掛けなければならない。

また、出血によって消耗した体力を取り戻すためには、睡眠を十分にとることも大切だと言われている。

私達の身体の組織の多くは眠っている間に修復されるとされているためだ。

月経前後は神経の興奮による不眠や、経血の漏れなどが気になって眠れないと言う人が多い。

寝る直前は飲食をしない、刺激物を控える等寝室の照明や温度湿度を調節して寝つきやすくすると言った工夫をし、生理用品を上手く利用して快適な眠りの環境を整えたい。

ハーブティはいかが?

読者諸姉の中には、日常的にカフェインを含んだ飲料、緑茶、紅茶、コーヒーなどを摂取している方が多いだろう。

カフェインは軽い覚醒作用をもっているので、飲むと気分が爽快になる。

また茶やコーヒーに含まれている成分が抗菌やダイエットに良いとして愛飲する人も多い。

しかし、ちょっと待っていただきたい。

あなたが飲んでいるその一杯があなたの身体を冷やし、生理不順や月経の問題をより酷くしていないだろうか。

カフェインは利尿作用が強く、特に緑茶は体を冷やす働きが強いと言われている。

また、神経を興奮させる作用があるのでイライラや痛みがあるときに過剰に摂取すると、症状を増悪させる恐れがある。

月経期前後はカフェインを含んだ飲料の摂取頻度を減らし、ほうじ茶や昆布茶、ハーブティなどにおきかえることをお勧めする。

よくハーブティは選び方、淹れ方が難しいと敬遠する方がおられるが、大きなものを少し手で細かくしてやること以外は、紅茶の淹れ方と変わりがない。コツは十分に沸かした湯を使い、カップとポットをよく温めておくことだ。

淹れるための器もあまり選ばないので、いざとなったら急須でも入れられてしまう。

ただし、素焼きもしくはそれに準じる素材のものは匂いがうつりやすいので不向きである。

生理不順の人におすすめなのは、気持ちをリラックスさせる助けをしてくれるハーブと、鉄分を補ってくれるハーブだ。

前者の代表例はカモミールとミントの組み合わせ、後者の代表例は色が鮮やかで鉄の吸収を助けるビタミンを多く含むハイビスカスとローズヒップの組み合わせである。

月経痛のケア方法

生理にまつわるトラブルの中でも生理不順と並んで目立つのが別項でもご紹介した月経困難症、及び月経痛つまりは生理痛である。

痛みの感じ方には個人差があり、酷い人は毎月会社を休まざるを得ないほどの痛みが来る一方で同じ女性でも「生理痛なんて感じたことがない」と言う人もいる。

私たちが月経時もしくは月経がはじまる二、三日前に感じる下腹部および腰部のしくしくした痛みは、例え病気ではないと分かっていてもうっとうしく不快なものだ。

症状が酷い人は生活全体が生理のために台無しになってしまうことになりかねない。

月経痛があることが生理へのイメージを悪くし、ストレスになりストレスから生理不順が生じ、月経周期が乱れることで不正出血など他のトラブルも生まれてくることもある。

月経痛の対処法の中で最も手軽なものは、やはり鎮痛薬を飲むと言うものだ。

通常の解熱鎮痛薬の他にピリン系鎮痛薬の代表的な副作用とされる胃腸への負担を抑えた女性用の製品が各製薬会社から発売されているので薬局、薬店等で薬剤師に自分にはどの薬があっているかを聞いてみるとよい。

一般医薬品で痛みが治まらない場合は婦人科で医師に少し強めのものを処方してもらうとよい。

薬以外で月経痛が起きた場合に出来る対処は身体の血のめぐりを妨げるものを取り除くことだ。

カフェイン、冷たいもの、煙草等血管を収縮させ痛みを強くする物の摂取を控え、衣服も締め付けの無いものを選ぶようにし、腰から下をブランケットやショールで包み防寒するとよいと言われている。

食事に体を温める食材を心がける

別項でも冷えと生理不順の相関性について取り上げた。

生理不順と強い相関性を持つ私達の身体の冷えは、外気温の変化ばかりではなく、体の内側からも生じると言われている。

特に食べものは選び方によっては胃や腸などの消化器官を冷やし血管を収縮させることで、体全体に冷えが運ばれ、血の流れが滞るお血が生じる原因を作ってしまうことがあるとされる。

東洋には原則的に口に入るものすべてが肉体に作用すると言う考え方があり、熱の生じさせる性質の強さによって熱、温、平、涼、寒に分ける。

これは漢方薬の調合で使われる考えでもあり、厳密にはもう少し細かく区分けをするものであるが、食物には温める作用のものと、冷やす作用があることだけを認識しておけばとりあえず不自由はない。

一般的に夏場に取れる実物の野菜は身体の熱を取り冷やす働きが強く、冬場に取れる野菜や根菜類は体を温める作用が強いとされている。

また、精白した砂糖や白米、パンなども急激に血糖値をあげたり下げたりし身体の負担になる。

栄養価の面でも玄米や穀類を取り入れると体の冷えが取れることがあるそうだ。

また、どの食材も水分の多い生の状態で食べてしまうと体が冷えてしまいやすくなるので、火を通してから食べた方がよい。

刺身やサラダなどの形で食べるときには、身体を温める作用が強いと言われるしょうがや唐辛子等を薬味やトッピングとして取るとよいとされている。

なお、飲み物は温かい状態で取ることが冷えを防ぐコツだそうだ。

ちょっと待って、その行動

自分の身体へ対する認識をどれぐらいしているかは人によって異なる。

また、どれぐらい自分の身体を気に掛けるかは個人の自由である。

しかし、生理不順をはじめとする月経トラブルに見舞われ、悩んでいながら何ら策をとらないのは少し考え物である。

月経は妊娠の下準備であり、何か問題が起きるごとに解決していかないと、将来不妊や婦人科疾患に繋がってしまうことがある。

また、身体のケアに関しては部位によって扱い方が違うと言う人は少なく、子宮関係のケアをおざなりにしている人は他の部分にも無頓着であることも多いようだ。

肌や髪と同じように卵巣や子宮も労わらなければならないのだ。

月経を司るホルモンは肌の状態を決めるホルモンでもあるので、月経トラブルのある人は肌荒れを起こしやすいと言われている。

月経のトラブルは体からの救助要請信号。無視せずきちんと向き合いたい。

私たちが普段取っている何気ない行動の中には、生理不順をより酷くしてしまうものがある。

その代表例が喫煙と飲酒。健康被害の二大悪ともいえる事柄だが、月経周期の乱れとも関係が深い。

煙草に含まれる成分は毛細血管を縮め冷えを生み出し卵巣や子宮の機能を低下させてしまうので明らかにマイナス。

飲酒の害は喫煙程知られていないが、卵巣の働きを邪魔する働きがアルコールにあると言われているのでこちらもマイナスだ。

特に月経前に衝動性や性欲(排卵期に強くなる人も。

普段は奥手でもこの時期だけ肉食になる人もいる)が強くなる人は酒が入ると理性の箍が外れやすくなり自分でも思わぬ行動に出ることがあるので控えた方がよい。

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