子宮頸がんと出産経験は関係ある?
出産経験と関係なく、子宮頸がんの原因はウイルス感染です。
性交渉の経験がある人は、ない人に比べて子宮頚がんになるリスクが上がりますが、それは子宮頸がんの原因がヒトパピローマウイルス感染だからです。
性交渉の相手が変わるたびにウイルスをもらう可能性があるので、不特定多数の人との性交渉を経験するとリスクが高まることになります。
しかし、誰でもヒトパピローマウイルスに感染する可能性がありますし、感染したからといって子宮頸がんになるわけではありません。
体力がないとき(免疫力が下がっているとき)に発症してしまうことがありますが、90%以上は免疫によって体内から自然に消失してしまうものなのです。
さらに、子宮頸がんになるまでには、通常で数年~十数年かかりますから、要は自分の免疫がしっかり働いていれば、がんにはならないということです。
ただし、出産したことのない人は、女性ホルモン依存性の乳がん、卵巣がん、子宮体がんのリスクが高くなります。
それは、妊娠中にはプロゲステロンの体内濃度が上がり、エストロゲン由来のリスクを下げるからと言われています。
しかし、私は、その臓器を使ったかどうかが関係していると考えます。
妊娠すると、胎盤を通じて赤ちゃんに酸素や栄養を届けるため、子宮への血流は増えます。
血流のいいところには病気ができにくく、血流の悪いところに病気ができやすい。